前回の記事では、アデノイド増殖症や扁桃腺肥大に気がついたきっかけや
手術することになった経緯を書きました。
今回は、実際の入院や手術について書いていこうと思います。
入院、手術
入院期間は10日間の予定で、入院二日目に手術、ということになりました。
幸い私も夫も育休中だったため入院にすんなり対応できましたが、夫婦とも働いていたら仕事の調整が大変だっただろうな…と思います。
付き添い入院ができるのは母親のみ。
入院中、面会は一切禁止です。
したがって、私が長男と付き添い入院をすると、1歳の次男と夫とは一週間以上会えないことになります。
この時次男の卒乳がまだでしたが、入院を経て結果的に強制断乳となってしまいました泣
入院する日の2週間前から幼稚園は自主休園し、万全な体調で入院を迎えました。
入院1日目
この日は手術前のため何の体の不自由もなく、元気いっぱいに過ごしていました。
同じ病室に同い年のお友だちがいたため、たくさん遊んでもらってとても楽しそうでしたよ(その子も次の日に手術を控えている状態で、とても元気でした)。
食事や水分補給もいつも通りでOKです。
ちなみにこれは余談ですが、付き添いの人の食事は一切出ないので
持参したレトルト食品を使うか、病院内のコンビニでごはんを調達するしかなく野菜がほとんどとれなかったです泣
これが個人的には地味にしんどかった…
入院2日目(手術日)
ついに手術の日です。
朝10時半から手術の予定で、朝食はなし。
水分補給については朝7時までならOKとのことでした。
長男は大丈夫でしたが、手術前後に水分補給が制限されてしまうととても喉が渇いてつらく感じてしまう子が多くいるようです。
手術にかかる時間は1時間半程度。
全身麻酔の手術となります。
私自身は手術の経験がなく、入院も出産したときくらいですので
自分の子が、しかもまだ4歳なのに、全身麻酔の手術をするなんて…
とかなり不安でした。
しかし病院の看護師さんや先生にとても優しく接していただき
疑問点などが残らないよう納得がいくまで説明をしてくださったおかげで、安心して手術に臨むことができました。
そしてついに手術室へ。
麻酔がかかるまでそばにいることができるので、私も長男と一緒に手術室に入りました。
すると!
なんと、長男が好きなピクミンの曲が流れているではありませんか!
実は、手術室では好きな曲を流してもらえるようで事前に何の曲がいいか聞かれていたのです。
ピクミンの曲を聴いた長男はにっこり。
手術に対する緊張も少し和らいだようです。
そしてこのまま、ピクミンの曲を聴きながらすんなりと麻酔で眠りに…
…つきませんでした。
全身麻酔自体は注射ですが、子どもの場合痛みで暴れてしまうので
酸素マスクのようなものをつけ、そのマスクから眠たくなる薬を吸いこんで眠ってから全身麻酔の注射を打つようなのです。
しかし、その眠たくなる薬のにおいがかなり独特らしく…
長男はそのにおいに耐えられず、マスクを外そうと暴れてしまい看護師さんに押さえつけられるハメになってしまいました泣
そして私は暴れる長男と押さえつける看護師さんたちを最後に、退室を命じられ病室で待機することになりました。
なんか思ってたのと違う…笑
と不安な気持ちを抱えながら、手術が終わるのを待ちました。
結局手術は2時間半で無事に終了。
とても長く感じました泣
術後の説明を先生から聞いていると、部屋の外から悲痛な泣き声が…
術後説明が終わったあと、すぐに長男の元へ。
すると痛みに顔を歪め、泣いている長男の姿がありました。
痛み止めが効いているはずなのですがそれでも痛みが強いようで、痛い痛いとずっと泣いていました。
我が子が痛みに苦しんでいる姿は本当に見ていてつらかったです…代われるものなら代わってあげたかった。
とても疲れたようで、病室に戻ってきてからもこの日はほぼ寝ていました。
たまに起きてはいたい、いたいと泣き、泣き疲れたら寝る、ということを繰り返してこの日は終わりました。
入院3日目
この日の朝から食事がとれるようになりましたが、まずは流動食からということでごはんはコップに入った3色の飲み物でした。
久しぶりの飲み物はおいしかったようでたくさん飲んでいました。
前日の手術後よりは起きている時間が長かったものの、痛みや喉の違和感が強いようであまり話をしようとせず、全然元気がありませんでした…
37.5度の術後熱が出てしまったので、体全体がつらい状況だったのかもしれません。
起きている時間はほぼ無言でテレビをみているだけ。
たまに、早く帰りたい、パパに会いたい、と泣いてしまうこともありました。
普段あまり泣くことのない長男なので、かなりストレスが溜まっていたんだと思います。
お風呂に入れるのもまだ先なので、この日は体を拭くだけです。
一瞬だけ点滴が外れた瞬間があったのですが、自由に腕を動かせるのがとても嬉しかったらしく久しぶりの笑顔が見られました。
入院4日目
だんだんと食事が普段通りになっていきますが、この日はまだおかゆです。
といってもおかゆ以外はやわらかめのおかずが普通に出てきたので食べるのがけっこう大変そうでした。
食事のときは痛み止めがないと食べるのがつらそうでしたが、それ以外の時間は痛み止めがなくても痛がらずに過ごしていました。
この日からだんだん元気が戻り始めたので、とても安心したのを覚えています。
体力も戻ってきたので、この日はお昼寝はしませんでした。
常に左手が点滴とつながっている状況なのでできることに限りがあったり、トイレに行くときにガラガラと点滴台を移動させなければいけないことなどがストレスに感じているようでした。
入院5〜9日目
ご飯はもうほぼ普段通りになり、点滴が外れ、お風呂にもようやく入れるようになると
いつもと変わらない長男の姿に戻ってきました。
普段はとても活発でほぼ外で遊んでいる長男なので、病室で一日どう過ごそう?と悩んでしまうくらいの回復ぶりでした。
当初は入院期間は10日間ということでしたが、回復の様子をみて退院を1日早めてもらうことができ、大歓喜!
入院9日目に、無事退院することができました。
久しぶりに家族みんながそろうことができ、本当に嬉しかったです。
入院中、次男が風邪をひいてしまい40度の熱が出てしまったようで…泣
9日間のシングルファザー生活は大変だったようですが、楽しかったよ!と夫は言っていました。
家族みんなで乗り越えた入院期間、とっても良い経験になったと思います。
退院後
実は手術後にも関わらず、入院中は肝心のいびきが残っていまして。
せっかくこんなに大変な思いをして手術をしたのにもしかして良くなってないの?と不安になりましたが、先生いわく退院後に良くなることが多いとのこと。
結果、退院後は
本当に息をしているの?と不安になるくらい呼吸が静かになりました!!
普通はこんなに静かなんだ!?とびっくり。
それと同時に、今まではやはり異常だったんだなと再確認しました。
睡眠の質も上がったようで、日中の機嫌も明らかに良いと感じます。
もちろん手術にはリスクもありますし、入院準備から入院生活までかなり大変でしたが
本当に手術してもらえてよかったと思っています。
もしあのとき、耳鼻科の非常勤の先生に紹介状を書いてもらっていなかったら…と考えると怖いくらいです。
子どものことを一番知っているのは親ですから、違和感に気がつけるのも親です。
なにか変かもしれない、と思ったらすぐ病院に相談してみる、というのは大事なことだと思いました。
違和感を感じて病院に相談して取りあってくれなくても諦めず、いろんな先生に訴え続けることで今回の手術を受けることができたのです。
このブログを読んでくださっている方の中にも、お子さんの呼吸に違和感を感じている方がいるかもしれません。
親の勘は当たることが多いので、ぜひ一度病院の先生に相談してみてくださいね。
私の体験談がどなたかの役に立てますと幸いです。